.徒然2010年12月記



12月29日


2年ぶりの機織りの色。上木崎交差点のケヤキで染めたモスグリーン。
緯糸はまだ決まらず。もう少し色糸を合わせてみる。
糸巻き、整経、綜絖通し、筬通しは、順調に進み、感覚が平常に戻りつつあることを確信する。
明るいほうが良いか、濃いほうが良いか、濃いほうが着易いか、帯合わせが良いか、顔写りも良いか、黄味か、青味か、茶味か、静かな年末を迎えている。ツマグロヒョウモンは幼虫で越冬中。

インド再訪の写真を整理しながらつくづく思うこと。インドという大陸、文化、宗教、諸々の中、10人のそれぞれの人間が旅をして来た。自分にとってこの9人に出会えたこと、記しておきたい。インド諸々が縦糸で、10人が緯糸で、期せずして一枚の布が織りあがったような、満足感がある。自分は右往左往の旅だった。9人に、いつもその場面で助けてもらい無事に帰ってこられた。年明けにまた会えるという楽しみも続いてる。


開いてきた侘助。名前は“初雁”か?“西王母”か?

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12月28日


数年ぶりにつぼみをつけた“椿”やっと開きかけた。
確か侘助 と聞いたことがある。これは“なに侘助”なんだろうか。
京都三千院に伝えられてきた“三千院侘助”か、はたまた等持院に残っている“太郎冠者”か。
10年ほど前の「趣味の園芸」によると、安土桃山時代以前に中国からもたらされたと考えられ、両国の交易の歴史を物語る、生きた文化財としても意義深い存在・・と。ただの椿ではないらしい。

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12月17日


昨年、正倉院展を見にいった帰りの京都で拾った南天の実。しっかりと芽を出している。大きくなれ!とエールを贈る。送る。

数日前の夕刊で見つけた言葉。忘れないように書き留める。 哲学者:森岡正博

「あなたは孤独になるかもしれませんが、それは味わい深い平穏な時間となるはずです」

2ヶ月ほど間が空いた。書き留めることが無かったわけではない。書きたいこと書こうと思ったことは沢山ある。インドのこと、六角堂のこと、ひたちの海のこと、いろんな人のこと、京都等持院で拾った南天の実の房から芽が出たこと、リコーダーが少し上達したのかみっけがたまに顔を出すこと、上木崎交差点のケヤキで染めた糸のこと、これから織る着尺の糸が決まったこと、もう誰だかわからないのに「ありがとね」という母のこと、体験したことを紙に書いて言葉・文字に表すことの大切さを気付かせてくれる人のことも。

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