.....(くぬぎ)の実.....

2002年10月



ぶな科・コナラ属
英名・King ob Oak

日本、朝鮮、中国に分布する落葉高木。高さ15mにもなる。(足立神社にて)



5月ころ多数の黄褐色の小花を付ける。
堅果は大型で球形。翌年の秋に成熟する。
(俗称ドングリ)
秋には落葉せず、翌春、新芽と替わって落葉する。





古代の茶色を染めた(つるばみ)は、(くぬぎ)の実を用いて染めたとされているが、ぶな科の同じ様な実をすべて利用した。

くぬぎは国木が訛ったものらしい。
古名はつるばみ。

古代より染色に用いられていた。


老人性の痴呆が始まったかのように塞込んでいた母を「どんぐりを拾いに行くけど一緒に行く?」と声をかけた。すると、めずらしく「行く!行く!」と言っていつもは重い腰をすっと上げた。そして母は手提げ袋を用意して蜜柑を2つ入た。10月にしては暑い日だったが神社の森の中はひんやりと静かだった。 母はお参りをしてから拾い始め、かなりの量を拾ってくれた。帰って計ったら4kgも。着尺1反分を染めてグレーの濃淡の着物を織りたい。



1日陽に干してから染め始める。
まったくままごとのごとく。
8回くらい煮出してもまだ色が出てくる。色と一緒に実も砕け濁ってくる。
布で漉して染液 とする。




毛糸を染めて見る。茶味の染液 。




アルミ媒染でベージュ色。

鉄媒染で薄ねずみ色。



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.....どんぐりの種類.....




....白樫....

ブナ科
山地に生える常緑高木。垂れているのが雄花
樹皮は黒色


平安時代には白樫で黒袍を染めたと『枕草子』に記されている。
アルカリで茶色、鉄で黒ねずみから黒色。
葉で灰色、銀ねず、薄色が美しい。






....(かしわ)....
ブナ科の落葉高木。若葉を柏餅に使用。
樹皮、緑葉も染色に用いる。鉄媒染で黒茶、何回も染め重ねて黒色を染める。






....粗樫(あらかし)....
関東以南に生えるブナ科の常緑高木。白樫より葉が大きい。
アルカリで赤味の茶色。鉄とアルカリの併用で煤竹色を染める。






....小楢(こなら)....
山野に多くみられる落葉高木。薪炭用として植林。古名『ははそ』
晩秋に黄葉、若木の葉は紅葉。ははそもみじ。
鉄とアルカリの併用でこげ茶を染める。

萬葉集『山科(やましな)石田(いしだ)の小野の柞原(ははそはら)見つつか君が山道(やまじ)越ゆらむ』 宇合卿(うまかひのまへつきみ)






....水楢(みずなら)....

小楢よりすべて大型なので大楢の名もある。もっと大きくなるのが楢槲(ならがしわ)







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