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生絹をゆすらうめで染める。

苧麻の筵状の飛白糸はまだ手付かず・・長さを確認しているがどう測っても経糸が8mほどしかない。使い方があるのか、かなり昔に作った糸なのか・・どちらにしても経糸には使えないようだ。経糸は生絹1種類にと、今は思っている。あとは経糸と緯糸のバランスの問題。生絹を無地にして飛白の苧麻の飛白を生かすか、生絹も細かな絣にして万遍なく絣の着物にするか。はっきりとした縞にして細かな十字絣を飛ばすか。色々と想像はしてみるが柄が見えてこない。つぎは苧麻の染色。


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数年前に出かけた沖縄・宮古伝統工芸品研究センター・で撮った写真が今役立つ。


これっ!藍甕のそばで干されていた筵状に括られた糸


1日に15センチほど織れるという。


経糸の絣がずれないようにくるくると巻きつけて・・数センチ織っては巻き付け直し・・これの繰り返し。


夕方散歩に出掛け偶然に行き当たった織りをしている家で沢山のはぎれを見、すこし譲って頂いた。座敷にはウコンが干されていた。もう一度訪ねてみたい所。


譲っていただいて今、手元にある宮古上布の布。すごい!大変な歴史のなかで出来上がった宮古上布。
時間が掛かりそう。琉球布紀行再読中
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宮古上布とは

上質の苧麻糸で織った薄くて軽い紺地の織物で、絣柄の技術も世界最高の水準であり、麻織物ののなかでも最高級品とされる。とくに最高品質のものは1反(長さ12.3メートル幅37センチ)の重さが400gと軽い。沖縄では上布のような薄おのの布のことを、あけず羽の御衣・んしゅ・(トンボの羽のように美しい着物という意味)といい、古い琉歌にも詠まれている。また、宮古には上布以外の織物として芭蕉布、麻布、桐板・とんびゃん・ユナカズ(ユナの木の皮を原料とする布)があった。
織の海道(石橋財団)より

宮古上布の糸製造工程

<苧麻>

苧麻はイラクサ科の多年生低木で、別名「からむし」「まを」と呼ばれる。赤苧麻、青苧麻、白苧麻、在来種があるが、現在栽培されているのは青苧麻がほとんど。
良質の苧麻の条件は、繊維が細く長く、張力に強いもので、その品質の善し悪しは作業能率や上布の出来映えに大きな影響を与える。

<苧麻の栽培と収穫>
春先に、風を避ける場所に株植えをする。強風に当たると茎が折れたり分枝ができるなど、糸にするときもろくて品質が落ちてします。肥料は、年1回春先に堆肥を施す。
茎の高さが150センチ以上になってから収穫する。初夏に取れるものがウリズンブーと呼ばれ、最も良質とされる。根元から刈り取り、葉を全部落として、茎だけを残す。そして茎から表皮を剥ぎ取り、あわびの貝殻を当てて裏側からしごいて、繊維以外の部分をそぎ落とす。残った繊維を水洗いしてから陰干しして乾燥させまとめておく。適量をまとめたものはチングと呼ばれる。この繊維質だけの生苧は、保存の際湿気がつかないように注意する。
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糸づくり

<苧績み>
生苧を、指や爪を使い繊維の根の方から細く裂く。経糸用は髪の毛ほどに、緯糸用はそれより太めに裂き、マグと呼ばれる容器にためていく。
マグに繊維が適量たまると、結ばないで1本につないでいく。経糸(諸手)は2本どり(双糸)、緯糸は1本どり(単子)にし、指で撚りつなぐ。その際に繊維に水分を与えるが、宮古の先人たちは繊維を口に含み唾で水分を与えていた。このつないでできた糸を宮古ではンミューと呼ぶ。

<糸撚り>
績んだ糸に撚りをかけると、毛羽立ちが無くなり丈夫になる。撚りが甘いと糸が弱く織りにくくなる。撚りかけには糸車(やま)を使う。経糸は1本撚りで、撚りかけをしながら、糸車のツミ(針状のもの)に差してある小管に糸を巻いていく。

<整経>
糸を販売用の長さに整えるため。手経木・ティーカシギー・という機具を使ってかしかけ(綛かけ)を行う。手経木の1巻きが長さ1.65mで、4回半かけたものを1本(約7.5m)、80本合わせて1舛と数える。販売には、10〜12舛がひとまとまりとなる。1反には50舛の糸が必要で、それを1人で績むには3ヶ月以上かかる。

デザイン・絣括り工程
図案(デザイン)
方眼紙のマスの交差するところに十字の印をつける要領で図案を描く。これは絵図・イーズ・と呼ばれる。
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絣括りの準備
<精錬漂白>
経用の糸は、綛に巻かれた糸を直径やく30cmの輪になるように束ねて紐で縛り、簡単に水洗いし、漂白剤で数回にわけ漂白する。漂白が終わったらよく水ですすぎ、酢水に浸して繊維を柔らかくする。再び布に包んで脱水し、糸を張って干す。

<繰り直し>
綛の糸を反物の長さに合わせて整経し直すため、バフと呼ばれる竹製の糸巻枠に繰り直しながら巻き取っていく。バフの本数は柄によって異なる。

<整経>
整経とは、糸の長さを1反分に必要な長さ(約13m)に整えること。図柄によって長さは異なり、経絣糸は、中柄の場合地糸より30cm、大柄の場合60cmほど長くする。整経は糸を巻き取ったバフを枠立てに立てて、整経木(大和綛木)に巻き取りながら行う。

<糊付け>
整経された糸は、染色するときに絣ずれがおきないように、柄にあわせて16〜18本ずつまとめて糊付けをする。糊付けには以前はサツマイモの澱粉糊を使っていた。糊付けしたらまっすぐにピンと張った状態で干してよく乾燥させる。

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絣括り(機締め)

絣括りの方法は、手でひとつひとつ括る手括り(ティズマ)の方法と締機を使う機締めの方法がある。
<印付け>
まず、16〜18本ずつまとめて糊付けされた糸に、経絣糸の糸は図案の繰り返しの幅ごと、緯絣糸の糸は上布の幅ごとに墨で印を付け、糸がずれないように印の部分を木綿糸できつく括る。経絣糸は絣の順番の印も付けておく。その糸を締機用の杼に巻き取り、締め機にかける準備をする。

<機締め>
図案を読み取りながら、図案に記された十字絣ひとつに5本の割合で締め糸をすくい、杼で絣糸を通して締めていく。その際に、締め糸には糸の滑りを良くするために油をかくる塗りながら締めていく。こうして締められた糸は筵状になる。なお図案が大きなものやデザインによっては手締めをする。

織の海道(石橋財団)より

手元にある絣括り(機締め)まで済んでいる糸を計ると220g也。たしか着物1反分あるということだったが・・十数年前にもうこんなに上手に糸に出来る人は・・という話も聞いた。今現在は技術を継承された方がいらっしゃると思われる。実際すばらしい織物が生まれているわけだから間違いない。
この糸を絹糸または綿糸を組み合わせて着物にと考えたが、ここまでの仕事を考えると迷う。このまま忠実に藍染めして、デザインを・・いや!無理!やはり、それを考えのはやめにして、いかにこの糸で自分が着たい着物に仕上げるか、そちらを考える事とする。

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縦糸:緯糸
準備中


もう何年前になるか・・十数年は経っているだろうか、ある染織家の方に譲っていただいた宮古上布の括りまで済んでいる糸。 考える時間が長いのも良いことがある。そうだ!と思いついた。これと絹糸を組み合わせて織ったらどうだろうか・・本もある!!!
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